スタジオジブリの映画『君たちはどう生きるか』は2023年7月14日(金)劇場公開作品。
本作品は第96回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞。ジブリ作品として2003年の『千と千尋の神隠し』以来、21年ぶり2度目の受賞となりました。
しかし映画が高評価の一方で「気持ち悪い」という声も少なくありません。
なぜ『君たちはどう生きるか』の映画が気持ち悪いと言われるのか?その理由について徹底考察してみました。
ネタバレしたくない人は、必ず映画を観たあとにこの先を読んでくださいね!
\ 新作の単品レンタル可能!/
『君たちはどう生きるか』の映画が気持ち悪い3つの理由
『君たちはどう生きるか』の映画が気持ち悪いと言われる理由について3つ挙げます。
1つずつ詳しく説明します。
鳥が気持ち悪い
『君たちはどう生きるか』の映画にはポスターになったアオサギを始め、さまざまな鳥がたくさん登場します。
そもそも鳥が苦手な人にはおすすめできません
リアルな鳥から擬人化された鳥、デフォルメされた鳥など一羽だけでなく集団でも登場します。
ジブリの画力の高さゆえ、アオサギが魚を飲み込むシーンなど非常にリアルに描かれるため「動きがリアルで気持ち悪い」と思う人もいたようです。
またそのアオサギが時間を追うごとに変化して、最終的には中におじさんが入っているというホラーな展開に耐えられないという声も。
母親の神格化が気持ち悪い
『君たちはどう生きるか』の映画では、主人公が失った母親をずっと求め続けることが1つのテーマになっています。
母の妹である継母を拒絶し受け入れる過程や、お世話をしてくれるお婆さんたちのうちの1人との交流を通して、宮﨑監督は自身の母の生と死を表現したのではないでしょうか。
ただそういった母親との関係は非常に私的なものであり、一部の人には「母性を神格化している」として受け入れられないものなのかもしれません。
映像が気持ち悪い
『君たちはどう生きるか』の映画の中では、映像自体が気持ち悪いシーンもいくつか登場します。
- 主人公に大量のカエルがまとわりつくシーン
- 主人公がインコの大群に襲われるシーン
- 巨大な魚をさばく生々しいシーン
それぞれ隠された意味のあるメタファーなのですが、グロい映像に耐性のない人には耐えられないシーンが多いかもしれません。
\ 14日間無料 お試し/
『君たちはどう生きるか』あらすじ【ネタバレ】
『君たちはどう生きるか』は宮﨑駿監督が原作・脚本を務める完全オリジナルストーリー。同名タイトルの吉野源三郎著の小説からはタイトルだけを採用しており、物語はまったくの別物です。
ここからはネタバレ!
物語の冒頭、不穏なサイレンの音から映画は始まります。舞台は戦時中の日本・東京。
主人公の少年・眞人(まひと)は真夜中にサイレンの音で目が覚め、外を見ると遠くで火事が。その場所は眞人(まひと)の母親がいる病院のあたりでした。
火事で母親を失った眞人(まひと)。しばらくして父親の再婚相手で母親の妹でもある”なつこ”と母親の実家に家族で疎開することになります。またなつこは妊娠していました。
母親の実家である古い屋敷は不思議な場所でした。不気味なアオサギが眞人(まひと)に近づきます。
屋敷のすぐ近くには古い塔が建っていました。
7人の老婆が身の回りの世話をしてくれ、眞人(まひと)がケガをした際も交代で看病してくれますが、この辺りから夢か現実かわからない世界に引き込まれていきます。
ある日、つわりで伏せっているはずのなつこが、1人で屋敷の近くの森に迷い込んでいくのを眞人(まひと)は目撃します。
なつこを連れ戻すために後を追う眞人(まひと)。アオサギに導かれておりて行った世界は、死後の世界か、人が生まれてくる前の世界か。
不思議なその世界で眞人(まひと)は不思議な鳥たち(インコやフラミンゴ)、”わらわら”という生まれてくる前の真っ白な子どもたち、子どものときの眞人(まひと)の母親らと出会います。
なつこを連れ戻すためにみんなの協力を得て、たどり着いた先にいたのは、屋敷の近くにある塔で行方不明になったと言われているなつこの大伯父でした。
大伯父は眞人(まひと)に「自分の後を継いでくれ。この世界を作ってくれ」と頼みますが・・・。
『君たちはどう生きるか』キャストやスタッフ
『君たちはどう生きるか』は、原作・脚本を宮﨑駿監督が務め、音楽を久石譲氏が担当。主題歌「地球儀」を米津玄師が担当しています。
原作・脚本 | 宮崎駿 | キャスト | 眞人(まひと)/山時聡真 |
音楽 | 久石譲 | 青サギ・サギ男/菅田将暉 | |
主題歌「地球儀」 | 米津玄師 | キリコ/柴咲コウ | |
ヒミ/あいみょん | |||
夏子(なつこ)/木村佳乃 | |||
勝一(しょういち) /木村拓哉※特別出演 | |||
いずみ/竹下景子 | |||
うたこ/風吹ジュン | |||
えりこ/阿川佐和子 | |||
あいこ/大竹しのぶ | |||
ワラワラ/滝沢カレン | |||
老ペリカン/小林薫 | |||
インコ大王/國村隼 | |||
大伯父/火野正平 |
ハウル役を務めたキムタクは、今回主人公の父親役!
『君たちはどう生きるか』パンフレットやグッズ販売はいつから?
『君たちはどう生きるか』のパンフレットやポスターやポストカードなどは公開劇場にて販売中。
また2023年10月27日より、公式ガイドブックが発売。
各上映劇場や、TOHO animationSTORE、三鷹の森ジブリ美術館オンラインショップなどで購入できます。
グッズ | 価格(税込) |
---|---|
公式ガイドブック | 1,320円 |
パンフレット | 820円 |
劇場用ポスター | 1,320円 |
クリアファイル/ポスター柄 | 330円 |
ポストカード/ポスター柄 | 165円 |
下敷き/ポスター柄 | 385円 |
公式ガイドブックには米津玄師さんや菅田将暉さんのインタビューが掲載!
『君たちはどう生きるか』子どもは何歳から楽しめる?
『君たちはどう生きるか』の映画は、やや説明不足で小難しい設定ではあるものの、ファンタジー要素が多めなので小学生くらいから楽しめる作品です。
「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」のような作品が好きな子なら『君たちはどう生きるか』も同じように楽しめるでしょう。
子どもが好きそうな可愛いキャラクターも「ワラワラ」も登場!
『君たちはどう生きるか』口コミや評判
『君たちはどう生きるか』の映画を実際に観た人の口コミや感想、評判を紹介します。
非常にジブリらしい美しい映像とこだわりのある映画
ナウシカやラピュタ、トトロ、ハウルのオマージュかな?というシーンも
映像はジブリ宮﨑監督の集大成!豪華キャストにも注目
同名タイトルの吉野源三郎著書「君たちはどう生きるか」の小説は、あるシーンで少しだけ登場します。
主人公・眞人(まひと)にとって、とても大切な本になるんだなということがわかる、短いながらも印象的なシーンです。
『君たちはどう生きるか』映画が気持ち悪い理由まとめ
『君たちはどう生きるか』の映画は『風立ちぬ』から10年ぶりとなる宮﨑駿監督の長編最新作です。
一部の人には「気持ち悪い」と評価されることもありますが、これまでのジブリ作品のオマージュシーンなどもあり過去の作品の集大成であるといえます。
宮﨑監督が少年時代に読んで感動したという吉野源三郎著の同名タイトル小説から、タイトルだけを借りた完全オリジナルストーリー。
小説は本編のあるシーンで登場します!
宮﨑監督は一旦は引退を公表したものの、撤回してまでこの作品を作り上げました。
説明不足な部分もあるため一回では理解できないことも、何度も繰り返し見返すたびにじわじわと深く味わえるような作品です。
2024年7月3日より【TSUTAYA DISCAS】(ツタヤディスカス)にてレンタルが開始されるので、気になる方はぜひご自分の目で確かめてみてくださいね。
\ 14日間無料 お試し/